たくさん本を持っていても、片付けが上達しない3つの理由
みなさんの家には、片付けの本がありますか?
昨日の記事のお客様宅には、片付けに関する本が16冊もありましたよ。
これだけあれば、「片付けられるようになるのでは?」と思うかもしれませんが、そこには意外な落とし穴があるんです。
そこで、たくさん本を持っていても片付けが上達しない3つの理由を、自分の経験をもとに検証してみます。
本を買って満足してしまう
洋服が好きな人が気に入った洋服を見つけるとすぐに買いたくなるように、本が好きな人は、「欲しいな」と思った本があるとすぐ買います。
雑誌でも、ちょっと読みたいなという記事があると簡単に買ってしまうんですね。
これが一つ目の落とし穴。
そういう私は、お料理があまり好きではないので、料理本を見るとつい買ってしまいます。
「簡単そうだな」「これならできるかも?」なんて思って買ってくるのですが、ちっとも上手になりません。
なぜなら、買ったことに満足して置いたままなってしまうからです。
本を手に入れた安心感で「いつでも読める」と思ってしまい、結局、読まずに『積ん読』状態になってしまうんですね。いざ、読もうと思うと、山のように増えた本を前に読み始めるのが億劫になってしまうんですね。
これでは買った意味がありません。
まずは買ってきたら、すぐに読む。 時間のあるときに、少しずつ読む。 興味のあるところから読む。
最初のページから順番に読み進めるのではなく、興味のあるところから読んみるでもいいですね。
読む暇もなく買うばかりの生活をやめて、1冊の本をじっくりと読み込むことから始めましょう。
たくさんの本に惑わされる
本屋さんで片付けの本を見ると、著者によって言っていることが違う場合があります。
これが混乱のもとになって、片付けが進まなくなる場合も。
たとえば、こんな質問をされることがあるんですね。
「Aの本は1年で捨てると書いてあるのに、Bの本は3年は取っておくって書いてありますが・・・」 「読めば読むほど、どれを信じていいわかりません」
確かに、本に書いてあることを参考にしようと思うと迷いますよね。
ただ、人の暮らし方はみんな違います。
同じ片付けをテーマに書いた本でも、それぞれにやり方があって、片付けに対する意識も違います。
なので、本を何冊も買ってきて、その通りにやろうとすると混乱してしまうんです。
お料理本だって、定番の卵焼きを「じっくり弱火で時間をかけて焼く」と書いてある本もあれば、朝からそんなに時間を掛けられないから「パパッと焼くだけで十分」と書いてある本もあります。
あくまでも自分のやりやすい方法でやることが大事なんですよね。
ポイントは、本を通して「これならできるかも?」と思うことを、ひとつでいいのでマネしてみることなんです。
そうすれば本に惑わされずに、片付けがスムーズに進んでいくのではないかなと思います。
読んだだけで、できた気になる
巷に溢れる「読むだけで○○が変わる!」と言うフレーズ。
この言葉、アブナイですよね~
「読むだけで、痩せる」 「読むだけで、人間関係が良くなる」 「読むだけで、幸せを引き寄せる」・・・
タイトルを読んだだけでも、そうなるような気がしてきます。
たとえば、旅行のガイドブックなんかを熱心に読んでしまうと、まるで現地に行ったかのような気分になってしまうことはありませんか?
観光スポットのきれいな景色や由来、特産物に現地の人しか知らないお食事処まで事細かに書いてあるので、本の中で旅行しちゃったような気分になります。(私の場合)
片付け本もそれと同じで、読んだだけで片付けた気分になっちゃうんですね。
「洋服はこう畳んで・・・」「お皿はこんな風に並べて・・・」と、頭の中で「ふん、ふん」と、すっかりシュミレーションできてしまい片付けた気になってしまう。
実は私の料理本が、そのパターンなんです。
手順や完成したお料理の写真を見た後は、すっかり自分が作ったような気になってしまい、やった気になっちゃうことがしょちゅうです。
そうならないように、まずはやってみることですよね。
たくさん本を持っていても、片付けが上達しない3つの理由、みなさん心当たりありましたか?