大切なモノは捨てずに生かす。グッチの腕時計を娘に譲りました
思い入れのあるモノを捨てるのは、なかなか難しいですよね。
たとえ壊れていても手元に残しておきたいというのが、人の心理として当然。
思い入れのあるモノであればあるほど思い出が詰まっているように感じて、捨てることが辛いと思ってしまうものですよね。
20年前に買った時計を娘に譲りました。
当時、まだ仕事に本格的に復帰しておらず、近くの小さな事務所でパートをしていた時に溜めたお金で買った時計です。
結婚当初、わが家は経済的に裕福ではなかったので、かなり節約を意識して生活していたんですね。
だから、本当は時計よりも生活費に使った方が良かったのですが、この時計がすごく気に入ってどうしても欲しくて仕方なかったんです。
そこで、幼稚園に行っている間の短時間でできる仕事を見つけて、働くことにしました。
周りのママ友は子供を幼稚園に送った後、近くのカフェに集まってお茶をするのが暗黙の了解みたいなところがありましたが、私はお誘いを断ってパートに。
きっと、“付き合いの悪い人”って思われてんじゃないかな。
でも、無理にまわりに合わせてお茶する必要なんてないし、私は働いている方が楽しかったし、恥ずかしいなんてこともまったく思いませんでしたよ。
新しい道を見つけてあげる
そうして買ったのがこの時計です。
グッチといってもたいして高い時計ではありませんが、このデザインがすごく好きだったんですよね。
大事に使ってきたのでまだ十分動くのですが、さすがにこのベルトの色は私には赤すぎます。
身に着けるたびに、なんとなく気恥ずかしさを感じていたんですね。
なので、娘がちょうど良い年ごろになったので使ってもらうことにしました。
自分の思い入れのあるモノがまた誰かに使ってもらえる、新たに思い出を作ってくれると思うと、嬉しい気持ちになりますね。
大切なものは、捨てずに生かす。
整理をする上で、忘れてはいけないことだと思います。
簡単に捨ててしまうのではなく、どんな再生の道があるかを考えながら、これからも、モノを減らしていきたいなと思っています。