ときめくモノも捨てるという選択、ミニマリスト 佐々木 典士さんの「持たない」ことで何が変わるか
整理収納フェスティバル2016で行われた、ミニマリスト 佐々木 典士さんとHK協会理事澤さんのスペシャル対談を拝聴してきました。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -」の著者、佐々木典士さんがミニマリストになったキッカケや、それによってどんな風に意識が変わっていったのかなどとても興味深いお話でした。
その中で、「ときめくモノも捨てる」という一言が強く印象に残っています。
ときめくモノも捨てるという選択
佐々木さんが、ミニマリストに憧れモノを減らしていく中で、最終的には自分が「大好きだったモノ」「大切にしていたモノ」つまり、ときめくものも手放したと仰っていました。
こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」がブームになって以来、「ときめくモノ=捨てないモノ」という認識が私の中にあったのですが、「ときめくモノも捨てる」という選択もあるんだなと、新鮮な驚きがありました。
なぜなら、佐々木さんは親から貰った大切な手紙も捨てたけれど、大切だからその文面も覚えているのだという一言がとても印象的だったんです。
ときめくモノは捨てないモノと思っていた自分
私の親も何かにつけて手紙を送ってくる人なので、手元にはたくさんの手紙が保管されています。
子育てで辛かった時の励ましの言葉や、人間関係で苦しかった時の労わりの言葉など、どの手紙も私の大切な宝物。
当時は何度もその手紙を読んでは、「よし!もう少し頑張ってみよう」とたくさんの勇気を貰いました。
だから私にとって「捨てる」という選択はまったくなく、ずっと大切にしておきたいモノだったんですね。
佐々木さんと同じで、どの手紙も私の頭の中にしっかりとインプットされていて、いつでも思い出す事ができるんです。だったら、手紙自体は無くてもいいのかも?って、ハッとさせられました。
ときめくモノが無くても幸せなんですよね
私自身はミニマリストになるつもりはありませんが、まだまだ減らせるモノはたくさんあるんだなと感じました。
いつまでも手紙を持っていたかったのは、大事な手紙が手元にあるという安心感を感じたかっただけなんですね、きっと。
幸せは大切なモノをたくさん持っていることではなく心の中で感じるものなんだということを、今回のお話を聞いてあらためて気付かされました。
捨てないと思っていた「ときめくモノ」があることによって、幸せが埋もれてしまっていたのかもしれません。
ちょっと頭が柔らくなったような、そんな気付きをいただいた対談でした。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ