リフォーム時の老前整理サポート、好きなモノに囲まれた生活を楽しむ部屋づくり
『老前整理』という言葉を聞いたことはありますか?
年を取ってからではなく、元気なうちから家の中を整理しようという考え方です。
物を捨てることが目的ではなく、これまでの人生の思い出と、これからの自分のライフプランを見直すきっかけにもなります。
今回はリフォームのタイミングで必要なモノだけで生活したいというお客様の老前整理サポートに伺ってきました。
リフォーム前のサポート
お客様は60代後半の男性の方。
リフォーム前に訪問し、家事をする頻度や、どんなことに興味があるのか、ライフスタイルや今持っているモノが新しい住まいに収納できるかなど、図面を見ながらチェックさせていただきました。
お話を伺うと、ご自宅で仕事をしたり、海外に旅行に行かれたり、とてもアクティブに行動されているようです。
日常の家事も溜め込むことなくすぐに片付けるタイプのようで、部屋もスッキリしています。
とはいえ、長年住み続けてきた部屋の中には、ついつい片付けが後回しになって放っておかれたモノがたくさんありました。
「最低限のモノで暮らしたい」という事なので処分することに抵抗はないのですが、どのくらい減らせば良いのか決めきれていないよう。
そこで、あきらかに新居の収納に入りきらない数を持っていると自覚していただき、新居が完成するまでに「使い切ってしまうと良いモノはどれか」「人に譲れるモノはどれか」「どのくらいの数があれば生活に困らないか」など、心に負担のないよう減らすポイントをお伝えしました。
そして迎えた新居へのお引越し。
リフォーム後のサポート
当日は都合が合わずお手伝いに行けなかったのですが、翌日、まだ段ボールが残っている状態のお部屋に整理に伺いました。
「結構、捨ててきたんだけど・・・」と何やら浮かないご様子。
聞くと「大物家具は潔く捨ててきたけれど日用品のストックや大好きな本はどうしても捨てられず、そのまま持ってきた」ということでした。
そうなんです。
頭ではわかっていても、いざとなると捨てられないものですよね。
でも大丈夫!そのためにアドバイザーがいるのですから。
ひとつひとつモノと向き合っていただきながら、「最低限のモノで暮らしたい」という理想に向かって数を減らしていきました。
まとめ
お客様にとって一番大切にしたいのが「大好きな本」でした。
リフォームも本を主役にリビングが作られています。
素敵ですよね~。
まだまだ減らす余地はありますが、まずは好きなモノに囲まれた生活を楽しむのも良いのではと思います。
老前整理はモノを減らすことだけが目的ではなくて、お客様が安全で、気持ちにゆとりが持てて、好きなことを楽しめるような部屋にすることも大事ですからね。
これだけ大好きな本に囲まれたら、リビングにいるだけで幸せを感じられるんじゃないかな。
これからも、そんな整理収納サポートを続けていけたらいいなと思います。